2007年09月29日

9月29日(土曜日)

概要
1.パワー半導体増産・280億円投資(富士電機)
2.燃料電池車、大阪―東京間を水素補給せず完走(トヨタ)
3.今期営業赤字170億円・大幅下方修正、プラント悪化(IHI)
4.フッ素化学品の米生産拠点を閉鎖(旭硝子)
5.液晶TV最薄2センチ未満・09年度量産目標(日立)
6.キヤノン・東芝など11社、バイオチップで連携
7.クルマに太陽電池が載る日
8.大容量Liイオン2次電池の標準品を発売(NECトーキン)
9.廃触媒を出さずに半導体用フォトレジスト「アダマンタン」を製造する装置を稼働開始(出光)
10.米国最大の太陽電池関連イベントが始まる
11.来月からバイオディーゼル燃料バス65台を導入(東京都)
12.柔軟・耐熱性両立したプロトン導電膜を開発(兵庫県立大)

内容

1.パワー半導体増産・280億円投資
 富士電機
 富士電機ホールディングスは28日、280億円を投じモーター制御や電流・電圧コントロールに使うパワー半導体を増産すると発表した。マレーシアに工場を新設したり、国内の既存工場を増強する。2010年4月までに現在の約1.8倍となる月産110万個に引き上げる。
 グループ半導体会社の富士電機デバイステクノロジーが、新工場をマレーシアのハードディスク工場(ケダ州クリム)の敷地内に建設する。設備能力は09年 10月までに月産1万5000枚(直径150ミリウエハー換算)とし、組み立てまで手掛ける一貫製造ラインとする。国内でも既存の松本事業所(長野県松本市)なども順次増強する。(日経)

http://www.fujielectric.co.jp/news/07092801/index1.html

2.燃料電池車、大阪―東京間を水素補給せず完走
 トヨタ
トヨタ自動車は28日、燃料電池車「トヨタFCHV」を使い大阪―東京間(約560キロメートル)の走行試験を実施、燃料の水素を途中で補給せずに完走したと発表した。試験車は燃料電池システムを改良し、燃費性能を約25%改善。水素タンクの貯蔵量も2倍に増やした。水素を満タンにした場合、これまでの2.5倍にあたる780キロメートルを走行できる。
 実験車はトヨタ「クルーガー」に燃料電池を搭載。モーターを除く燃料電池システムを大幅改良した。
 走行試験は燃料電池車2台で実施し、早朝5時過ぎに大阪府庁前を出発。高速道路をエアコンを使用しながら時速80キロメートル前後で走行し、目的地の東京・お台場には午後2時過ぎに到着した。(日経)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070928/139864/
http://www.toyota.co.jp/jp/news/07/Sep/nt07_0913.html

3.今期営業赤字170億円・大幅下方修正、プラント悪化
 IHI
 IHIは28日、2008年3月期の連結営業損益が、170億円の赤字(前期は246億円の黒字)に転落すると発表した。従来は400億円の黒字見込みで、570億円の大幅な下方修正。欠陥工事や工程遅延などによるエネルギー・プラント事業の採算悪化を理由としている。
 同時に原価の見積もりが不適切だったとして前期の決算を訂正する可能性も表明。今期は最大で450億円の営業赤字になる可能性も出ている。
 500億円を超える大幅な下方修正となったことについて、IHIでは社長を委員長とする調査委員会を設置し、原因究明を進めている。また、弁護士などからなる社外調査委員会も立ち上げる。(日経)

http://www.ihi.co.jp/ihi/ir/ir.html

4.フッ素化学品の米生産拠点を閉鎖
 旭硝子
 旭硝子は28日、米国にあるフッ素化学品の生産拠点2カ所のうちニュージャージー州にある1工場を今年12月に閉鎖すると発表した。同工場では汎用品を中心に生産しており、原材料価格の高騰に伴い経営効率が悪化していた。閉鎖に伴い、米国向けの出荷は日本や英国で生産した製品を輸出することで対応する。(日経)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070928/139854/
http://www.agc.co.jp/news/2007/0928.pdf

5.液晶TV最薄2センチ未満・09年度量産目標
 日立
 日立製作所は厚さ2センチ未満と業界最薄の液晶テレビを開発した。大きさは30型台で、2009年度の量産を視野に入れる。シャープは厚さ2センチの液晶テレビの試作品を発表しているが、日立はこれをさらに上回る薄さを実現した。年末にはソニーの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビが商品化される。テレビをめぐる各社の「超薄型化」競争は一段と激しくなりそうだ。
 日立は10月2日に千葉市で開幕するデジタル家電の見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン」に参考出品する。(日経)

6.キヤノン・東芝など11社、バイオチップで連携
 東芝やキヤノン、東レなど11社は、医療や環境、食品分野の検査に使うバイオチップの実用化で連携する。数センチ角の小型チップを使い、微量物質を検出する先端技術で、がんの早期診断や高度な食品検査が可能になる。来春にも各社が蓄積する微細加工技術などを持ち寄り開発に乗り出す。日本は欧米に比べ用途開拓で出遅れており、電機、精密、素材の有力企業が組んで普及を目指す。
 実用化に取り組むのは、入院患者のベッド脇で少量採血し、がんなどを診断したり、加工食品に問題が生じた場合に食材の産地を20分程度で把握できるようにしたりするシステム。河川の汚染度を即座に分析できる装置なども有力視されている。(日経)

7.クルマに太陽電池が載る日
 高騰するガソリン価格、日増しに現実味を帯びてきた消費税の値上げ懸念など、クルマを取り巻く環境はますます悪化しそうです。クルマの燃費改善はもちろん進んでいますが、化石燃料を使った内燃機関の自動車がこのままの姿で何十年も続くとは考えにくい状況です。第62回フランクフルトモーターショーで自動車メーカー各社が、1km当たりの二酸化炭素排出量の削減を競ったように、あらゆる技術を動員してエネルギの利用効率を上げていく必要があるといえます。(Tech-on)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20070928/139874/

8.大容量Liイオン2次電池の標準品を発売
 NECトーキン
 NECトーキンは,正極材料にマンガン酸リチウム(LiMn2O4)を採用したラミネート型Liイオン2次電池について,大容量の標準品を2007年10月に発売する。100Wh以上の電力量を必要とする無停電電源装置(UPS)や,電動自転車,ロボット,電動車椅子などに向ける。(Tech-on)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070928/139831/

9.廃触媒を出さずに半導体用フォトレジスト「アダマンタン」を製造する装置を稼働開始
 出光
 出光興産は,2007年10月から同社徳山工場(山口県周南市)で,廃触媒を発生させずに半導体用フォトレジスト「アダマンタン」を製造できる装置の稼働を開始すると発表した。
 アダマンタンは,耐熱性,脂溶性,昇華性,耐湿性,耐薬品性などに優れた高屈折率の化合物で,その誘導体は,半導体用フォトレジストや光学材料,医薬品などの原料として広く採用されている。同社は,ゼオライト触媒技術を用いて廃触媒の発生なくした世界初のプロセスによりアダマンタンを製造する。(Tech-on)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070927/139763/

10.米国最大の太陽電池関連イベントが始まる
 米国で最大の太陽電池関連イベント「Solar Power 2007」が,2007年9月25日に始まった。講演と展示会が中心のイベントである。急成長する太陽電池市場にビジネス・チャンスを感じた8000人以上の参加者と約210の出展企業が集まった。カリフォルニア州ロングビーチにあるConvention Centerで,9月27日午前中までの2日半に渡って開催される。(Tech-on)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070926/139653/

11.来月からバイオディーゼル燃料バス65台を導入
 東京都
 東京都は10月1日からバイオディーゼル燃料(BDF)を5%混合した軽油(B5)を都バス65台に導入する。09年3月31日までの営業運行を通じてBDFの効果を検証する。第1世代BDFは国内では一般販売されておらず、大規模な導入は東京都が初めて。地球温暖化対策の一環として、都は率先して二酸化炭素(CO2)の排出抑制につながるB5を活用し、BDFの普及をけん引する考え。BDFの活用を考えている民間企業の関心も集め、実証運行をスタートする。(日刊工業)

12.柔軟・耐熱性両立したプロトン導電膜を開発
 兵庫県立大
 兵庫県立大学の矢澤哲夫教授らは柔軟性と耐熱性を持つプロトン(水素イオン)導電膜を開発した。実験では多孔質ステンレス管に導電膜を被覆し、電極・導電膜一体型の燃料電池単セルを作製し、電気エネルギーを取り出した。現在、主に使われている導電膜は、高い導電性維持のため高加湿条件が必要。開発した導電膜は200度Cの耐熱性を持ち、低湿度でも使用できる。単セルを集積すれば大出力化も可能で、自動車用燃料電池への応用が期待できる。
 実験ではプロトン導電性、柔軟性を担う含リン高分子化合物と耐熱性、耐久性を担うシリカをナノレベルで複合化した。(日刊工業)

以上
posted by イトー at 04:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする